実際の個人レッスンの様子の全体を動画でご覧ください
今回は、実際に行ったレッスン内容を紹介します
日本大学芸術学部映画学科・演技コースの入試が目前に迫るこの時期、受験生たちは「あと一歩、どう伸ばすか」に悩みます。
今回は、入試直前に行った個人レッスンの内容を具体的に紹介します。
面接対策から朗読チェック、仕草の過去問題、そして本人のリクエストによる姿勢改善トレーニングまで──限られた時間の中で、どのように表現力を磨き、自信を引き出していくか。
入試直前でもできる実践的アプローチとして、同じように受験を控える方に役立つヒントをお届けします。
面接対策:印象を決めるのは"最初の数秒"
日芸の面接では、技術よりも「人間としてどう見えるか」「自分の考えをどう伝えるか」が見られます。
レッスンではまず入室から着席までの動きを丁寧に確認しましょう。
ドアの開け方、挨拶の声のトーン、姿勢、目線の高さ──この数秒の印象がすべてを左右します。
さらに、質問への答え方では「正解を言おう」とするのではなく、自分の言葉で考えを語ることを意識。
たとえば、「なぜ演技を学びたいのですか?」という質問に対して、
「演技を通して人の心に触れたい」「自分が変われた経験を伝えたい」など、
体験や実感を軸に話すと、面接官の目が自然とこちらを向きます。
朗読チェック:感情よりも"文脈の理解"
朗読課題では、感情を盛り込みすぎて言葉が走ってしまう受験生が多いです。
そこで、まずは文章の意味を丁寧に読み解くことから始めました。
1 「誰に向けて」
2 「どんな状況で」
3 「なぜこの言葉を発しているのか」──
この3点を整理するだけで、声の表情が驚くほど変わります。
また、文の"転換点"を意識することも重要です。
感情が変わる瞬間や、状況が動く一文を見つけて読むと、朗読が立体的になります。
声の強弱や間を自然に使えるようになり、聴き手が物語の中に引き込まれます。
実際の朗読(セリフ)表現のレッスン前後の違いをご紹介します
文章の理解度、読解力を深めるために、文章の中で五感が刺激される個所を見つけます。
そに五感を具体的にセリフに追加して読んでみます。
世界観が明確になったら、最初のセリフに戻り、五感の部分のセリフを省きます。
もとの文章の立体的な読み方をつかんでいきましょう。
仕草課題:動きに"呼吸"を通す
過去問題の中には、「ある仕草を演じる」課題が出題されることがあります。 たとえば「落とした物を拾う」「手紙を読む」「ドアを開ける」など、一見シンプルですが、審査員が見たいのは"動作そのもの"ではありません。
レッスンでは、感情と動作をつなぐ練習を行いました。
「なぜその動作をしているのか」「その瞬間に何を感じているのか」を想像しながら動くことで、行為が生きた表現になります。
同じ「拾う」という動作でも、焦って拾うのか、悲しく拾うのかで印象は全く違います。
動作を通して"人間の呼吸"が見えるようになると、短い課題の中でも存在感が際立ちます。
仕草は"演じる"より"感じる"練習がカギです。
姿勢改善トレーニング:体の軸を整える
本人のリクエストで行ったのが姿勢の改善トレーニングです。 これは見た目を整えるだけではなく、声と感情を通す身体をつくるための重要な基礎。
猫背や力みがあると、呼吸が浅くなり、声が上ずったり、動きがぎこちなくなったりします。
背骨を意識して軸を立てるだけで、呼吸が深くなり、声の響きが変わります。
また、重心を下げて肩の力を抜くことで、自然体の表情と動きが戻ってきます。
姿勢を整えることは、心の姿勢を整えることでもあります。
レッスン後、受講生の声が明るく伸び、目線に自信が宿っていました。
当スタジオでは、ストレッチポールを使ったベーシックセブン等
効果が出て、レベルを問わない方法で姿勢改善を行っています。
実証効果が高く、年齢性別に関係なく結果が出るので人気のトレーニングです。
入試直前の心構え:完璧より"素直さ"
入試が迫ると、「もっと上手くなりたい」「何か新しいことを覚えなきゃ」と焦りがちです。 けれど、直前期に大切なのは新しい技術ではなく、これまでの整理と信頼です。
日芸の面接官や審査員が見ているのは、「その人がどんな人間か」「どんなエネルギーを持っているか」。
上手く見せようとせず、自分の言葉・自分の感情で生きる演技をすれば、自然と心が伝わります
まとめ:自分を信じて舞台に立つ
演技は、知識でもテクニックでもなく、自分自身をどう使うかの芸術です。 今回の個人レッスンでは、面接・朗読・仕草・姿勢という4つのテーマを通して、
「自分を表現する力」を磨きました。
入試当日は、緊張も不安もすべて"エネルギー"に変えてください。
完璧を目指すより、誠実に立つこと。
それが一番強い表現になります。
日芸映画学科・演技コースを目指すすべての受験生へ。
ここまで努力してきた自分を信じ、舞台の一歩を堂々と踏み出してください。
あなたの中の"役者の種"が、必ず花開きます。
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貴方のなりたいが叶うレッスンが見つかりますように