IZUMIの豆知識

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子供の演劇体験 そこにいるのは「今の子供」ではなく「将来、何者にでもなれる未来の自分」と出会う事

そもそも「演劇体験」って、誰に必要なのか?子供?子役タレント?
子供たちが演劇体験をする多くのメリットは、子役を目指すちびっこに限った事ではありません。

・引っ込み思案
・コミュ障
・人見知り

スタジオでは、マスコミ志望の子役の皆さんがレッスンを受けに来てくれていますが、
子供やご父兄が抱えるお悩みの根本は同じだな~と痛感します。
将来の為に、今できることを!
子供の将来にジワジワ効く演劇の力を
演劇がもたらす価値を深堀しました。

これから「習い事」を選ぶ方にもおススメの記事です。

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目次


なぜ「演劇」なのか?何が育つのか


1.自分じゃない誰かを生きてみる体験
演劇の本質は、「誰かを演じること、他者になる事」です。
自分とは異なる年齢・立場・性格等
役になりきる事で、子供たちは自然と「他者の視点」を身に着けます。
これは

「共感力」の基礎になります。

・人見知りが強い子
・自分の気持ちを上手く言葉にできない子
・自分の言葉で話すのが苦手な子

そんなお子さんには、「自分じゃない誰かになれる」ことで、安心して感情を表現するチャンスが生まれます。
私が演劇に没頭したのもこれが理由でした。
人になかなか自分の本当の感情を伝えることが出来ず、「役柄を通してなら」」安心して気持ちを伝えられることで、コミュニケーションがしやすくなったことを覚えています。



2.遊びと遊びの間にある「表現教育」
演劇は「遊び」の要素が強く、ゲーム感覚で無理なくレッスンが出来ます。
一方で、
・発声
・発想
・協働
といった「教育的要素」も兼ねています。

「楽しいけど学べる」というこの絶妙なバランスが

・学校になじめない子
・学習にストレスを感じる子
・引きこもりがちな子

みんなに、新しい自身を与える場となるのです。




感情表現は「もう一つの教室」


1.「嬉しい」だけじゃない、感情語彙を増やす
演劇では、様々な感情を「演じる」必要があります。
・悲しい
・怒っている
・嫉妬している、でも優しくなりたい

そんな複雑な感情を表現することで、「感情語彙」を増やしていきます。

感情を演じることが、感情を理解する事につながります。


感情のボキャブラリーが少ない子ほど、誤解されたり、自己表現が出来なかったり、
周囲と衝突しがちです。
演劇はその部分をじっくりと育ててくれるのです。
怒り、喜び、悲しみ、恐怖・・・
台本の登場人物に似りきる事を通して、子供たちは自然と
感情に名前を付ける力
を養っていきます。

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2.「見えない気持ち」を声と身体で表す
・感情を言葉にするのが苦手な子
・言葉が思いつかない子

そんなお子さんも「動き」や「声色」を通して気持ちを伝えることが出来ます。

・引きこもり傾向
・対人緊張
・会話不安

そんなお子さんの突破口となります。

演劇は、「ことば」だけではなく。「カラダ」でもコミュニケーションを取る文化です。

言葉が出にくい子にもフィットするのが大きな特徴です。

感情に無自覚なまま育つと、自己管理が浅くなり、人間関係に問題を抱えるリスクが高くなります。

演じることは、感情の辞書を増やすこと
心の健康を守る土台となり得るのです。

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一人じゃ出来ないからこそ「育つ力」


1.演劇で自然と「社会性」が身に付く
「相手のセリフを聞いてから、自分の番」
演劇は一人では成立しません。
相手のセリフをしっかり聞いて、しっかり観察してから反応する力が必要です。

つまり、「傾聴力」や「他者尊重」「協調性」が自然と求められます。

・自分のペースでしか動けない子
・自分勝手になりがちな子
舞台では「他人と呼吸を合わせること」が心地よい体験となり、社会性にお土台を作ってくれます。

スマホ、パソコンと一人で完結する活動が増える現代。
「他人と何かを一緒に作る力」は将来に職場・家庭・地域社会など
あらゆる場で必要となります。





2.即興だから身に付く「柔軟な思考」「失敗は悪くない」項目
・セリフが飛んだ
・動きを忘れた
・誰かが違う事している

そんなハプニングも、演劇では「どうフォローするか?」を学ぶチャンスになります。

・失敗が怖い子
・予定外に強いストレスを感じる子
・ルールが変わると固まってしまう子

そんなお子さんにも、こうした経験を通して

「その場で考え、行動する」練習が出来ます。

これは将来的に、「適応力」や「メンタルレジリエンス」にもつながります。

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やりきる経験が自信になる


1.「人前に立てた」その体験がすべて
・自身が無い子
・人前が苦手な子
・声が小さい子
最初はドキドキですね。
でもそんなお子さんが、本番でしっかりセリフを言えた時、お客様に拍手をもらった時、ご家族やお友達にほめてもらった時...
本人にとっては、大きな「成功体験」「自信の芽」です。

この経験が
・学校で手を挙げられるようになる
・面接でも堂々と話せる
・自信をもって会話できる

見てもらえた」「最後までやりきった」
この経験は心に確かな根を下ろします。

スタジオの子供たちも、発表会が終わると顔つきが変わります。
自信をもって「おはようございます」と大きな声でご挨拶するようになります。
子供の成長の速さ、吸収力に驚く瞬間に何度も立ち会っています。




2.認め合う空間が「自己肯定感」を育てる
演劇の現場では、みんなが「役割」を持ちます。
・演じる人
・裏で支える人
・照明係
・小道具係
・本を書く人
・演出する人

誰が欠けても成立しません。

小さな役でも、照明係でも「必要とされている実感」が得られます。

その「実感」こそが自己肯定感の源になります。
家庭や学校とは違う、「もう一つの居場所」があることで、
安心できる自分の存在を子供は見出していきます。




10年後に活きる力-表現・共感・適応力


1.「伝える力」は一生ものの武器
子供時代に経験した「演劇体験」
そこで身に付いた事
・プレゼン力
・表現力
・面接
・営業
・企画
どんな職種でも必要なのが「相手に伝える力」です。

演劇で培われた「言葉に感情を乗せる力」は将来の武器になります。

・教化的な聴き方
・傾聴のスキル
・場の空気を読む感覚
・協働する意識

すべて社会で非常に重視されるスキルです。
演劇は「即効性」よりも「持続性」がる応えこそ返してくれます。
10年後、ふと気が付く「効き目」こそが演劇の真の価値だと思います。




2.正解がない時代に必要な「自分で考える力」
台本に書かれてない部分、自分なりの解釈、相手との呼吸を読む力
これらは「思考力・想像力」です。

与えられたものをこなすだけではなく、「自分で選び」、そして「自分から動く力」
小さいころから無理なく育てていけるのが演劇でもあります。

正解を求めて、立ち止まったり不安になるお子さんが多くいらっしゃいます。
失敗が怖くて、声が出なかったり、動けなかったり。

「まずやってごらん」と声掛けを行い、その行動を否定しない。
演劇を通して、チャレンジする事を学んで欲しいと思います。





まとめ

演劇体験は「未来の予行練習」です。
子供の時期に演劇を経験することは「将来を先取りする」ことにもなります。
大人も子供でもそれは同じです。

「人を演じることで、まだ見ぬ自分と出会える」
子供時代にこそその扉を開けることが出来たら、どれほど強く、しなやかな人生が待っていることでしょう。

演技体験は子役の為だけのものではありません。
舞台に立ったあの日が、10年後の自分を救うかもしれません


この記事を書いた人

Polish_20220210_160806305.jpgIZUMI(玉置いづみ)
【IZMIC Be STUDIO】主宰
日本大学芸術学部演劇学科演劇コース卒業
元(㈱)アミューズでの新人育成講師
演技・ダンス・体幹トレーニングと幅広く指導に当たっている
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