試験内容〜歌唱
1人ずつ1分間アカペラで歌唱
試験内容〜身体表現・リズム感
①4/4拍子を聞きながら歩く(自由に)
②6/8拍子を聞きながら歩く(自由に)
メロディはなく、メトロノームに合わせて行なった
上記を各2分間ずつ行う
試験内容〜演技
①課題文を受験生Aが受験生Bに朗読する
②受験生Bに紙が渡され、紙に書かれた質問を受験生Aに聞く
●課題文
人類は小さな球の上で
眠り起きそして働き
ときどき火星に仲間を欲しがったりする
火星人は小さな球の上で
何をしてるか 僕は知らない
(或いは ネリリし キルルし ハララしているか)
しかしときどき地球に仲間を欲しがったりする
それはまったくたしかなことだ
万有引力とは
ひき合う孤独の力である
宇宙はひずんでいる
それ故みんなはもとめ合う
宇宙はどんどん膨らんでゆく
それ故みんなは不安である
二十億光年の孤独に
僕は思わずくしゃみをした
谷川俊太郎 「二十億光年の孤独」より
●質問
①金、銀、鉄、アルミニウムのうち、もっとも好きなのは何ですか?
②自信をもって扱える道具をひとつあげてください。
③いま一番自分に問うてみたい問いは何ですか?
④前世があるとしたら、自分は何だったと思いますか?
⑤好きな匂いを1つ2つあげてください。
⑥もし出来たら、「やさしさ」を定義してください。
⑦一日が二十五時間だったら、余った一時間を何に使いますか?
⑧何故これらの質問に答えたのですか?
谷川俊太郎・俵万智 著
「言葉の還る場所で-谷川俊太郎・俵万智対談集-」より
谷川俊太郎の33の質問から
試験内容〜面接
最初に15分間で記入した面接シートを基に質問があった
面接の内容や傾向と対策について こちらの詳細記事をご覧ください→
日芸受験で実際聞かれた面接の質問内容をまとめたら、合格者の共通点が見えてきた
評価のポイント
戯曲ではなく、詩の朗読は日芸演劇演技では、
ほぼ初めての試みではないかと思います。
今回は、コロナ後2年ほど続いていた台詞の掛け合いはなかったものの、
相手に質問をするという課題は、
ちょっぴりひっかけのように感じますね。
受験生同士、台本のない会話、つまりエチュードですが、
どうしても「素」の状態で答えてしまう・・・なんてことに陥りそうです。
リラックスしつつ、でも試験官に見られていることを忘れずに、
自然な空気感の中で、かと言って素になりすぎず、かしこまりすぎず。
また、質問の内容も、少々哲学的だったり、
すぐに答えにくい質問もあったと思います。
面接対策も同じですが、自分の考えをまとめたり、
とっさに考えることが苦手な方は日々の訓練が必要です。
「自分の考えを喋ること」を軽視せず、毎日コツコツ取り組むと良いでしょう。
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