演技の受験・オーディション対策BLOG

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大阪芸術大学芸術学部/舞台芸術学科・演技演出コース一般選抜試験内容(2022)

全体の流れ

作文
即興
台詞(事前提示課題)
面接         
合計 200点満点

作文

課題
コロナウィルスの感染拡大によって近年、様々な社会問題が起きています。
その中で1つを取り上げ、あなたの意見を述べなさい。
30分
600文字


即興

流れてくる音楽に対し、あなたが感じたままに表現しなさい。
15分間
6人づつのグループで行う

15分ノンストップ
使われる音楽は「リズムのはっきりしたもの」「バラード」「民族系」「ピアノ曲」など、様々
試験後、ディスカッションあり
「何を感じて、どう表現したかったか」
「やってみて、また友達のを見て、気づきはあったか」
「反省点、今後の課題はあるか」と聞かれた。

台詞

事前に課題が渡される。
今回は「ハムレット」の一説

元の戯曲を通読し、抜粋されたセリフを覚えたうえで、自由に想像した場面を、与えられる空間の中で想像できる準備をしてくること。
必要であれば、イスなどを使ってもよい
1人づつ行う
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《課題文》
オフィーリア  お部屋で縫い物をしていましたら、
ハムレット様が、急にそこへ。上着の胸ははだけ、
帽子もかぶらず、靴下は、溺れて、
くるぶしまで下がって足棚(あしかせ)のようになり、
顧色はお召しのシャツほど真っ白で、
ひざを震わせ、まるで、地獄から抜け出して来て、
その恐ろしさをお話しなさろうとするかのような
哀れな面持ちをなさって、(略)

私の手首をとると、ぎゅっと握り締め、
それから腕を伸ばせるだけうしろにさがり、
もう一方の手をこうして額にかざし、
まるでれの額を絵に描こうとなさるみたいに
じうと見うめ、長いこと身動きなさいませんでした。
とうとう、私の腕を少し揺すると、
このように三度、頭を上げ下げして、
哀れな深い溜め息をつかれました。
まるで体全体が崩れて、消え入るように。
それから、私の腕をお放しになると、
肩越しにこちらを見据えながら、
進む先など見なくともわかるかのように
後退りなさりながら出て行かれました。
最後まで、じっと私をご覧になったまま。

(ハムレット独り残る。)

ハムレット  やっと独りになれた。
ああ、俺はなんて不埒(ふらち)な、情けない人間か!
驚くではないか、ここにいたあの役者は、
作り事の、絵空事の熱情に
全身全霊を打ち込んで、
想像の世界に入り込み、顔は青ざめ、
目から涙を流し、いかにも心乱れた様子、
声はかすれ、一挙手一投足がその頭の中の思いと
符合している。それがみな、でっちあげだとは。
へカベのため!
奴にとってへカベが何だ。奴がへ力ベの何だというのだ。
あんなふうに泣いたりして?
もしあの役者に、
俺と同じ熱情の動機があり、きっかけがあったら、
奴は一体何をする?一
舞台を涙の洪水で沈め、
恐ろしい台詞で観客の耳を劈(つんざ)き、
罪ある者を狂わせ、罪なき者をおののかせ、
何も知らぬ者を戸惑わせるだろう。みな
目と耳を麻痺させ茫然とするに違いない。
それなのに、
この俺はどうだ、意気地なしの怠け者、
白昼夢に耽って、すべきこともせず、
何も言えないでいる。ええい、王の位も、
その尊い命も、無惨に奪われたというのに。

面接

1人づつ行う
実際の質問は以下

「ハムレットというお話は好きな話でしたか?」

→とても好きな内容でした。
私は日頃から、言いたいけど言えないことが時々あり、もどかしい気持ちになることがあります。
ハムレットに出てくる人物は、みんな心の中を思いのままに語りながら生きているので、セリフに共感することが多かったです。
私が口に出せないことを、ハムレットが口にすることによって、物語が進んでいくことに涙が溢れました。
登場人物とともに怒ったり、泣いたりできるお話だったので、とても好きになりました。

「志望理由を1分間で、スピーチしてください。」

→私が、貴学に入りたいと思った理由はたくさんあるのですが
一分なので1番言いたいことを言います。
演劇系の大学受験を決めてから、様々な大学の情報を調べたり、訪問したりしました。
その中で、ほとんどの大学の先生は「将来役者になることは、少なからず苦労するわけだけれども、それでもやっていけるような人になれるよう、大学で学んでほしい」
と言っていたのに対し、貴学の石本先生がとても印象的なお話をされました。
「きっと将来みんなは役者キツイな、やめたいなって思うときが来ると思うんですよ。その時に、僕の授業を思い出して、あの時演劇楽しかったな、またあんな風に演劇したいなと思って、頑張れる授業をしたいです」と、仰っしゃいました。
その言葉を聞いて感動し、先生の授業を受けたい、ついていきたい!と思い受験しました。

「今演劇のために、取り組んでいることはなんですか?」
→演劇は、自分の体で表現します。体を作ることが、大切だと思います。
なので、柔軟性と体幹の安定のために、柔軟とプランクを毎日欠かさずおこなっています。
毎日続けることで、開脚が180度ひらくようになりました。
今後も続けます。
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当日の様子

試験官の先生は2人
受験生 演技演出コースは、12人
待ち時間、長め。私語は禁止でないので、友達を作り、どのような準備などをやってきたかなど、できるだけ周りに話しかけて、友達を作りました。

自分でも、セルフや面接でいつも通り話せるように、イヅミックの演技テキストを持ってゆきました。
ちょうどテキストにいづみ先生からの緊張をテーマにした文章が書いてあり、それも自分の励みになりました。

試験官の先生は、笑いも混ぜてお話してくれるので、試験中自然と緊張はほぐれました。

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